むくみと水分の摂り方
体の水分の働き
体重の60%は水分でできています。
- 新生児 約75%
- 子供 約70%
- 成人 約60~65%
- 老人 約50~55%
と言う様に、年齢によって水分量は若干異なりますが、人間の体は大部分は水分が占めています。
体内を循環する水分の働き
体液は、生命にかかわる色々な役割があります。
- 酸素や栄養やホルモンなどを細胞へ運びます。
- 不要な老廃物は排出させます。
- 体温調節をしています。人間の体温36.5度~37度を保たれるのも水の役割です。
- 新陳代謝の促進
むくみの原因
むくみの原因は、血液中の余分な水分が皮下に染みだし溜まってしまっている状態です。
長い時間同じ姿勢でいる
仕事で、立ちぱなし、座りっぱなしで作業をしているとむくみが出やすくなります。
心臓のポンプで血液は流れますが、長時間同じ姿勢でいることで心臓に戻る力が弱いためにおきます。
お酒の飲みすぎ
血液中のアルコール濃度が高くなると、血管が拡張し血管から水分が染み出しむくみがでます。また、お酒には利尿作用や体温を上げ発汗する作用が働きもあるので、尿や汗として体の外へより多く水分を排出してしまうことで、体内の水分不足によりむくみが起きます。
運動不足
筋肉量と筋力低下により血液が心臓に戻る力が弱くなる為、足のむくみにつながっています。
水分不足
水分といっても、利尿作用のあるコーヒーやお茶ばかりのんでいると、体に必要な水分まで排出してしまう為に起こります。肌の乾燥にもつながります。
その他に、ホルモンバランス、睡眠不足、塩分・糖分の取りすぎなどでもむくみが起きやすくなります。
むくみ予防
適度な運動
足を動かす運動をして脚に溜まった余分な水分が流れるようにします。運動不足の人は筋力が衰えてい可能性があるので、日常生活に歩く時間を増やすように心がけると良いです。
水を適量摂る
コーヒーやお茶ではなく、常温もしくは白湯を飲むようにする。
一度に、たくさん飲むのではなくこまめに水分補給をすると良いです。
朝起きた時は、水分が不足しがちです。朝起きたらコップ1杯の水を飲むと良いです。
睡眠中の脱水の予防のために、寝る前にコップ1杯の水を飲むと良いです。
お酒を飲む前に1杯水を飲むことで、体の中の水分量が減りすぎないようにします。
お酒を飲んだ翌朝は、水をしっかり飲むことで、二日酔いからの早い回復とむくみ解消につながります。
糖分と塩分の摂りすぎ注意
塩分や糖分を摂りすぎると、体内の糖分や塩分の濃度を下げようとして体に水を溜め込もうとする為むくみにつながります。
お酒のつまみは塩辛いのが多いので食べすぎに注意が必要です。
味の濃い食べ物が好きな人は、薄味を心掛けるようにすると良いです。
スポーツドリンクなど体液に似た成分が入っていると書いてあったりして、一見体に優しそうにみえますが、糖分が多いので糖分が少ない物を選ぶなどして摂りすぎに注意が必要です。
最後に
むくみは、運動不足、塩分の摂りすぎなどで引き起こします。
適度な運動、食事の仕方、何の水分を補給するか、いつ補給が大切です。
むくみが気になる方は、まずは出来そうなことから変えていくと良いです。
腎臓、心臓、内臓系に疾患があると、全身にむくみが出てくることがあるのでむくみがひどい時は、病院で検査してもらって下さい